Java VisualVM は、Java Virtual Machine (JVM) 上で実行されている Java アプリケーションに関する詳細情報を表示したり、それらのアプリケーションのトラブルシューティングやプロファイリングを行なったりするためのビジュアルインタフェースを提供するツールです。実行中の JVM ソフトウェアインスタンスに関するさまざまな種類のデータを取得できるように、Java VisualVM を含むさまざまなオプションツールが、Sun の Java Development Kit (JDK) ディストリビューションとともに提供されています。たとえば、JConsole、jstat、jinfo、jstack、jmap など、以前はスタンドアロンであったツールのほとんどが、Java VisualVM の一部となっています。Java VisualVM は、これらのツールを連携させて JVM ソフトウェアからデータを取得したあと、それらの情報を再編成して視覚的に表示しますが、その目的は、アプリケーションがローカルで実行されているかリモートマシン上で実行されているかにかかわらず、複数の Java アプリケーションに関するさまざまなデータを統一的に表示できるようにすることです。さらに開発者は、プラグインを作成し、それをこのツールに組み込まれたアップデートセンターに送信することで、Java VisualVM を拡張して新機能を追加できます。
Java アプリケーション開発者は Java VisualVM を使用することで、アプリケーションのトラブルシューティングを行なったり、アプリケーションパフォーマンスの監視や改善を行なったりできます。Java VisualVM があれば、開発者はヒープダンプを生成して解析したり、メモリーリークの原因を突きとめたり、プラットフォームの MBean を参照し、それらの MBean 上で操作を実行したり、ガベージコレクションの実行や監視を行なったり、軽量のメモリープロファイリングや CPU プロファイリングを実行したりすることができます。
JDK の Java Platform, Standard Edition (Java SE) Version 6, Update 7 ではじめて、Java VisualVM がバンドルされました。