Java コントロールパネルは多目的なコントロールパネルです。使用しているコンピュータで Java テクノロジを実行する方法または実行するかどうかを制御するさまざまなパラメータを確認したり設定することができます。また、アプレットを実行するために Java テクノロジを Web ブラウザで使用できるようにする Java Plug-in や、Java アプリケーションをネットワークを介して実行できるようにする Java Web Start で使われる一時ファイルを、確認および削除することもできます。さらには、アプレットやアプリケーションをネットワークを介して安全に実行するために証明書を制御したり、Java Plug-in で実行するアプレットや Java Web Start で実行するアプリケーションの実行時パラメータを設定したりすることも可能です。常に最新の Java Runtime Environment (JRE) を使用できるように Java プラットフォームのバージョンを更新するメカニズムもあります。さらに、デバッグ、アプレット処理などのオプションを設定することもできます。Java コントロールパネルには、個別に表示可能な次のパネルがあります。
目次
「一般」パネルを次に示します。
「バージョン情報」、「ネットワーク設定」、および「インターネット一時ファイル」の 3 つのサブパネルがあります。JDK 7u10 リリース以降、このパネルではブラウザで Java が有効になっているどうかも通知します。この設定は「セキュリティ」パネルで制御されます。
「バージョン情報」ボタンをクリックすると、コンピュータにインストールされている最新の JRE のバージョン情報が表示されます。
ネットワーク接続に関する設定です。「ネットワーク設定」ボタンをクリックすると、「ネットワーク設定」ダイアログが表示されます。次の 4 つの選択肢があります。
このチェックボックスを選択すると、ブラウザのデフォルトのプロキシ設定が使用されます。この設定はデフォルトで有効 (選択済み) になっています。
次の 2 つの選択肢があります。
FindProxyForURL
関数を格納している JavaScript ファイル (拡張子 .js または .pac) の場所 (URL) を指定できます。FindProxyForURL
には、接続リクエストに使用するプロキシサーバーを決定するロジックが含まれています。
プロキシを使用しない場合に選択します。
次の作業が実行できます。
Microsoft Windows プラットフォームでは、「更新」パネルは次のようになります。
「更新」パネルは Java Update Scheduler (jusched.exe
) といっしょに使用して、最新の Java 更新をエンドユーザーに提供するために使用します。
注:このパネルは、Microsoft Windows および Mac OS X で、管理者特権を持つユーザーのみが利用できます。Microsoft Windows では、32 ビットと 64 ビットの両方のバージョンの Java がインストールされている場合は、このパネルを使用できません。この場合は、32 ビットのディレクトリのコマンド行から直接 Java コントロールパネルを起動する必要があります (C:\Program Files (x86)\Java\jre7\bin\javacpl.exe)。
「更新」タブには、2 つの基本的なオプションがあります。
自動更新はスケジュールされた間隔で実行されます。「更新を自動的にチェック」チェックボックスをクリックして選択します。
手動更新は「今すぐ更新」ボタンをクリックして実行します。
自動更新を選択した場合は、「通知」ドロップダウンメニューから通知方法を設定し、「拡張...」ボタンから更新スケジュールを設定します。
通知方法は、更新をダウンロードする前とインストールする前に通知することも、更新をインストールする前に通知すること (つまりダウンロードは自動的に行われる) も選択できます。
「拡張...」では、更新を行う頻度を日次、週次、または月次 (デフォルト) から選択できます。日次更新では、更新をする時間を選択できます。週次更新では、曜日と時間を選択できます。月次更新では、曜日と時間を選択できます。月次更新では、毎週チェックを行い、更新が使用できる 30 日以内に通知します。ただし、更新がクリティカルとみなされる場合は、リリースされてから 1 週間以内に通知されます。
「今すぐ更新」ボタンをクリックすれば、いつでも手動更新が可能です。即時に、スケジュールしていない更新が実行できます。
Microsoft Windows プラットフォームでは、「更新」タブで「更新を自動的にチェック」を選択すると、自動更新を起動するために Java Update Scheduler (jusched.exe
) が使用されます。jusched.exe
はバックグラウンドプロセスとして実行され、ユーザーがあらかじめ定義した間隔で Update Manager を起動します。この間隔は「更新」タブの 「拡張...」ボタンで設定します。Update Manager では、更新プロセスを調整します。
jusched.exe
は、SDK/JRE をインストール後、コンピュータをリブートすると起動します。通常、ユーザーには実行していることがわかりませんが、「Windows タスクマネージャー」の「プロセス」タブで確認できます。何らかの理由でスケジューラを実行したくない場合は、「プロセス」タブの「プロセスの終了」ボタンを使用して終了できます。
「Java」パネルを次に示します。
「表示」ボタンをクリックして、「Java Runtime Environment設定」ダイアログにアクセスします。
Java アプリケーションが起動されたときに使用する設定です。Microsoft Windows では、「Java Runtime Environment 設定」ダイアログは次のように表示されます。
「Javaランタイムのバージョン」パネルの各行は、コンピュータにインストールされている Java Runtime Environmentを表しています。各セルをダブルクリックして、値を変更することができます。
「検索」ボタンをクリックすると、「JRE 検索」が起動します。このユーティリティーは、コンピュータにインストールされていて登録されていないプライベート Java Runtime Environment を検索し、それらを「Javaランタイムのバージョン」パネルに追加します。
「追加」ボタンをクリックすると、Java Runtime Environment を「Javaランタイムのバージョン」パネルに手作業で追加することができます。「追加」ボタンをクリックすると、「Javaランタイムのバージョン」パネルに新しい行が表示されます。しかし、「プラットフォーム」、「製品」、「パス」、「ランタイム・パラメータ」、および「有効」には値が設定されていないため、自分で指定する必要があります。
「削除」ボタンをクリックすると、選択した Java Runtime Environment を「Javaランタイムのバージョン」パネルから削除することができます。
注記
常に少なくとも 1 エントリは存在します。そのエントリは、最新のインストールした JRE、つまり、Java コントロールパネルに関連付けされた JRE です。
Microsoft Windows の場合は、コンピュータにインストールされている JRE がすべて表示されます。Java コントロールパネルでは、レジストリを調べて JRE を検索します。Unix の場合は異なり、レジストリが存在しないため、ユーザーがインストールした JRE を検索するのは簡単ではありません。Java Web Start または Java Plug-in がアプリケーションを配備するために使用している JRE は、登録されているとみなされている JRE です。したがって、「検索」、「追加」、および「削除」ボタンを使用して、「Java Runtime Environment」パネルに表示される JRE を変更します。Mac OS X では、現在インストールされている JRE のみが表示され、JDK は含まれません。
Unix の場合、バージョン 5.0 以降だけが追加されます。Microsoft Windows の場合、すべての JRE がレジストリにありますが、バージョン 1.3.1 以降が表示されます。
Microsoft Windows と Microsoft Internet Explorer を使用しており、先にバージョン 1.4.2 をインストールし、次にバージョン 5.0 をインストールしたとします。ここで、バージョン 1.4.2 を実行するには次のようにします。
j2re1.4.2\bin
ディレクトリに移動します。Windows のデフォルトインストールでは、C:\Program Files\Java\j2re1.4.2\bin
ですjpicpl32.exe
ファイルをダブルクリックします。1.4.2 用のコントロールパネルが起動します。APPLET
タグで 1.4.2 JRE を使用できます。「追加」をクリックしてその位置を指定すれば JRE を追加できます (上記の説明参照)。
Window および Unix では、JRE の「Java ランタイム設定」を設定することもできます (オプション)。
「Javaランタイム・パラメータ」フィールドでカスタムオプションを指定することにより、Java Plug-in のデフォルトの起動パラメータをオーバーライドできます。classpath
と cp
の設定以外は、java
コマンド行呼び出しのパラメータで使われる構文と同じです。コマンド行オプションの完全なリストについては、Java の起動ツールを参照してください。
Java 起動ツールには、Windows 用と Solaris および Linux 用があります。
次に Java 実行パラメータの例をいくつか示します。
Java Plug-in で classpath
と cp
を設定するためには次の形式を使用します。java
コマンド行の形式とは少し異なります。java コマンド行では、等号記号 (=
) の代わりに空白文字を使用します。
-classpath=<path> -cp=<path>
アサーションのサポートの有効化と無効化
アサーションのサポートを有効にするには、「Javaランタイム・パラメータ」に次のシステムプロパティーを指定する必要があります。
-[ enableassertions | ea ][:<package name>"..." | : <class name> ]
Java Plug-in でアサーションを無効にするには、「Javaランタイム・パラメータ」に次のシステムプロパティーを指定します。
-[ disableassertions | da ][:<package name>"..." | : <class name> ]
アサーションは Java Plug-in のデフォルト設定では無効になっています。アサーションの効果は Java Plug-in の起動時に決定されるので、Java Plug-in コントロールパネルでアサーション設定を変更した場合は、ブラウザを再起動して新しい設定を有効にする必要があります。
Java Plug-in の Java コードにも組み込みアサーションがあるため、次のように Java Plug-in コードのアサーションを有効にすることができます。
-[ enableassertions | ea ]:sun.plugin
トレースおよびロギングのサポート
トレースとは、Java コンソールでの任意の出力をトレースファイル (.plugin<version>.trace
) にリダイレクトする機能です。
-Djavaplugin.trace=true -Djavaplugin.trace.option=basic|net|security|ext|liveconnect
デフォルトのトレースファイル名を使用したくない場合は次を指定します。
-Djavaplugin.trace.filename=<tracefilename>
トレースと同様に、ロギングとは Java コンソールでの任意の出力を、Java Logging API を使用してログファイル ((.plugin<version>.log
) にリダイレクトする機能のことです。ロギングは、プロパティー javaplugin.logging
を有効にするとオンになります。
-Djavaplugin.logging=true
デフォルトのログファイル名を使用したくない場合は次を指定します。
-Djavaplugin.log.filename=<logfilename>
セッションごとにトレースファイルおよびログファイルを上書きしないようにする場合、プロパティーを次のように設定します。
-Djavaplugin.outputfiles.overwrite=false
このプロパティーを false
に設定すると、セッションごとのトレースファイルおよびログファイルに一意の名前が付けられます。デフォルトのトレースファイル名やログファイル名を使用する場合、ファイル名は次のようになります
.plugin<username><date hash code>.trace .plugin<username><date hash code>.log
コントロールパネルでトレースやロギングを設定した場合、Plug-in の起動時にトレースやログが有効になりますが、Plug-in の起動中にコントロールパネルで変更を加えても、再起動するまでは有効にはなりません。
Java Plug-in でのアプレットのデバッグ
次のオプションは、Java Plug-in でアプレットをデバッグするときに使用されます。
-Djava.compiler=NONE -Xnoagent -Xdebug -Xrunjdwp:transport=dt_shmem,address=<connect-address>,server=y,suspend=n
<connect-address>
には、あとで Java デバッガ (jdb
) によって JVM への接続に使用される任意の文字列 (2502
など) を指定できます
デフォルトの接続タイムアウト
サーバーへの接続がアプレットによって行われ、サーバーが正常に応答しない場合、アプレットは停止したようになり、そのためブラウザも停止したようになります。これはネットワーク接続のタイムアウトがデフォルトでは設定されていないためです。
この問題を回避するために、Java Plug-in 1.4 ではすべての HTTP 接続に対するデフォルトのネットワークタイムアウト値 (2 分) が追加されました。この設定は「Javaランタイム・パラメータ」でオーバーライドできます。
-Dsun.net.client.defaultConnectTimeout=<value in milliseconds>
設定可能なもう 1 つのネットワーク機能プロパティーは sun.net.client.defaultReadTimeout
です。
-Dsun.net.client.defaultReadTimeout=<value in milliseconds>
注:
Java Plug-in では、デフォルトで sun.net.client.defaultReadTimeout
が設定されていません。設定する場合は、上記の「Javaランタイム・パラメータ」で設定してください。
ネットワーク機能プロパティーの説明:
sun.net.client.defaultConnectTimeout sun.net.client.defaultReadTimeout
これらのプロパティーでは、java.net.URLConnection
で使用されるプロトコルハンドラに対して、デフォルトの接続および読み取りタイムアウト値を指定します。プロトコルハンドラによって設定されるデフォルト値は -1
で、これはタイムアウトが設定されていないことを意味します。
sun.net.client.defaultConnectTimeout
は、ホストへの接続を確立する際のタイムアウト (ミリ秒) を指定します。たとえば、HTTP 接続の場合は、HTTP サーバーへの接続を確立する際のタイムアウトのことです。FTP 接続の場合は、FTP サーバーへの接続を確立する際のタイムアウトのことです。
sun.net.client.defaultReadTimeout
は、リソースへの接続が確立されているときの、入力ストリームから読み取る際のタイムアウト (ミリ秒) を指定します。
これらのプロパティーについての正式な説明は、「ネットワークのプロパティー」を参照してください。
JDK 7u45 リリース以降、「セキュリティ」パネルは次のようになります。
「ブラウザで Java コンテンツを有効にする」オプション (デフォルトで選択) を選択解除すると、ブラウザですべての Java アプリケーションを実行できなくなります。
「ブラウザで Java コンテンツを有効にする」オプションが選択されているときは、「セキュリティ・レベル」スライダが使用可能になります。セキュリティーレベルと、アプリケーションの種類に応じて、次のいずれかのアクションが実行されます。
アプリケーションは、特権付き (システム上のリソースへのアクセス権をリクエストする) またはサンドボックス (セキュリティーサンドボックス内で実行される) のどちらかです。アプリケーションは、信頼できる認証局からの証明書で署名されているもの、自己署名付きのもの、または署名なしのものにできます。
デフォルトのセキュリティーレベル設定は「高」です。使用できる設定は次のとおりです。
「非常に高」 - 次の表に、セキュリティーレベルが「非常に高
」に設定されている場合に各種アプリケーションがどのように処理されるかを示します。
アプリケーションの種類 | 署名付き | 自己署名付き | 署名なし |
---|---|---|---|
特権付き | プロンプト | ブロック | 無効 |
サンドボックス | プロンプト | ブロック | ブロック |
使用している JRE が古い場合は、更新するオプションが表示されます。最新バージョンの Java をダウンロードするには、java.com に移動します。
アプリケーションの署名に使われた証明書が失効したか期限切れになっている場合、または証明書の失効ステータスをチェックできない場合、そのアプリケーションはブロックされます。
「高」 - 次の表に、セキュリティーレベルが「高
」に設定されている場合に各種アプリケーションがどのように処理されるかを示します。マルチクリックは、アプリケーションを実行するために複数のプロンプトまたはオプションに応答する必要があることを示します。
アプリケーションの種類 | 署名付き | 自己署名付き | 署名なし |
---|---|---|---|
特権付き | プロンプト | ブロック | 無効 |
サンドボックス (JRE がベースライン以上にある) | プロンプト | プロンプト (マルチクリック) | プロンプト (マルチクリック) |
サンドボックス (JRE がベースラインを下回る) | プロンプト | ブロック | ブロック |
使用している JRE が古い場合は、更新するオプションが表示されます。
アプリケーションの署名に使われた証明書の有効期限が切れているか、証明書の失効ステータスをチェックできない場合は、アプリケーションの実行に伴うリスクを受け入れるよう求めるプロンプトが表示されます。証明書が失効している場合、アプリケーションはブロックされます。
「中」 - 次の表に、セキュリティーレベルが「中
」に設定されている場合に各種アプリケーションがどのように処理されるかを示します。マルチクリックは、アプリケーションを実行するために複数のプロンプトまたはオプションに応答する必要があることを示します。
アプリケーションの種類 | 署名付き | 自己署名付き | 署名なし |
---|---|---|---|
特権付き | プロンプト | ブロック | 無効 |
サンドボックス (JRE がベースライン以上にある) | プロンプト | プロンプト (マルチクリック) | プロンプト (マルチクリック) |
使用している JRE が古い場合は、更新するオプションが表示されます。
アプリケーションの署名に使われた証明書の有効期限が切れているか、証明書の失効ステータスをチェックできない場合は、アプリケーションの実行に伴うリスクを受け入れるよう求めるプロンプトが表示されます。証明書が失効している場合、アプリケーションはブロックされます。
「セキュリティ・レベル」設定は、プラグインアプレット、Java Web Start アプリケーション、埋め込み JavaFX アプリケーション、およびネイティブな配備ツールキットプラグインへのアクセスに影響を及ぼします。この設定は、スタンドアロンの Java アプリケーションには影響しません。
詳細は、「Java クライアントのセキュリティーレベルの設定」を参照してください。
アクティブなデプロイメントルールセットがシステムにインストールされている場合は、「証明書の管理」ボタンの前に「アクティブなデプロイメントルールセットの表示」リンクが表示されます。そのリンクをクリックすると、ルールセットが表示されます。ルールセットが使用可能な場合、それらのルールによって、RIA がセキュリティープロンプトなしで実行されるか、セキュリティープロンプトを表示して実行されるか、またはブロックされるかが判断されます。デプロイメントルールの詳細は、「デプロイメントルールセット」を参照してください。セキュリティープロンプトの詳細は、「セキュリティーダイアログ」を参照してください。
アプリケーションの起動時に表示される一部のセキュリティープロンプトには、今後プロンプトを非表示にするオプションが含まれています。システムのセキュリティーを継続的に確保するには、非表示にされたプロンプトを定期的に復元することをお勧めします。それらのプロンプトを再度表示すると、アプリケーションを見直して、その実行が引き続き必要かどうかを確認する機会が与えられます。
以前に非表示にされたプロンプトを復元するには、「セキュリティープロンプトの復元」をクリックします。選択内容の確認を求められたら、「すべて復元」をクリックします。次回アプリケーションを起動する際に、そのアプリケーションのセキュリティープロンプトが表示されます。
「証明書の管理」をクリックすると、次のような「証明書」ダイアログが表示されます。
このダイアログでは、次のタイプのユーザーおよびシステムレベル (企業全体) の証明書を処理します。
信頼できる署名済みアプレットおよびアプリケーションの証明書です。
セキュアなサイトの証明書です。
信頼できる証明書に対する認証局 (CA) の証明書です。CA とは信頼できる証明書の署名者に対して証明書を発行する機関です。
セキュアなサイトに対する認証局 (CA) の証明書です。CA とは、安全なサイトに対して証明書を発行する機関です。
サーバーに対して自分自身を認証するクライアントの証明書です。
「信頼できる証明書」、「セキュアサイト」、および「クライアント認証」の証明書については、「インポート」、「エクスポート」、「削除」、「詳細」という 4 つのオプションがあります。つまり、ユーザーは証明書の詳細をインポート、エクスポート、削除、および表示することができます。
「署名者の CA」および「セキュアサイトの CA」については、「詳細」という 1 つのオプションしかありません。つまり、ユーザーは証明書の詳細を表示することしかできません。
Unix および Windows で keystore
ファイルのデフォルトの位置は、次のとおりです。
オペレーティングシステム | 場所 |
---|---|
Unix | ${user.home}/.java/deployment/security |
Microsoft Windows |
|
たとえば、Microsoft Windows 7 では、ユーザー jsmith
の keystore
ファイルはデフォルトで次の位置にあります。
C:\Users\jsmith\AppData\LocalLow\Sun\Java\Deployment\security
デフォルト以外の証明書 keystore
ファイルの位置は、次のプロパティー名を使用して、ユーザーレベルの deployment.properties ファイル
に指定します。
証明書タイプ | プロパティー名 |
---|---|
「信頼できる証明書」 | deployment.user.security.trusted.certs |
「セキュア・サイト」 | deployment.user.security.trusted.jssecerts |
「署名者の CA」 | deployment.user.security.trusted.cacerts |
「セキュア・サイトの CA」 | deployment.user.security.trusted.jssecacerts |
「クライアント認証」 | deployment.user.security.trusted.clientcerts |
システムレベルの証明書のオプションは、「エクスポート」と「詳細」だけです。
「信頼できる証明書」、「セキュア・サイト」、および「クライアント認証」の証明書には、keystore
ファイルはデフォルトでは存在しません。そのため、それぞれのデフォルトの位置はありません。
「証明書の CA」のキーストアのデフォルトの位置は次のとおりです。
オペレーティングシステム | 場所 |
---|---|
Unix | $JAVA_HOME/lib/security/cacerts |
Microsoft Windows |
|
「セキュア・サイトの CA」のキーストアのデフォルトの位置は次のとおりです。
オペレーティングシステム | 場所 |
---|---|
Unix | $JAVA_HOME/lib/security/jssecacerts |
Microsoft Windows |
|
各証明書の keystore
ファイルの位置も、システムレベルの deployment.properties
ファイルが存在すれば、このファイルで設定できます(システムレベルの deployment.properties
ファイルはデフォルトで存在せず、deployment.config
ファイルで指定する。「システムレベルの deployment.properties ファイル
」参照)。次のプロパティーを指定できます。
証明書タイプ | プロパティー名 |
---|---|
「信頼できる証明書」 | deployment.system.security.trusted.certs |
「セキュア・サイト」 | deployment.system.security.trusted.jssecerts |
「署名者の CA」 | deployment.system.security.trusted.cacerts |
「セキュア・サイトの CA」 | deployment.system.security.trusted.jssecacerts |
「クライアント認証」 |
deployment.system.security.trusted.clientcerts |
「詳細」パネルは次のようになります (オプションの全リストを表示するには、3 つのスクリーンショットが必要)。
このパネルには、「デバッグ」、「Java コンソール」、「ブラウザのデフォルトの Java」、「Java Plug-in」、「ショートカットの作成」、「JNLP ファイル/MIME のアソシエーション」、「アプリケーションのインストール」、「安全な実行環境」、「混合コードセキュリティ検証する」、「証明書失効チェックを実行」、「高度なセキュリティ設定」、および「その他」のオプションがあります。
トレースとロギングを有効にできます。
3 つのオプションがあります。
2 つのオプションがあり、デフォルトでは両方が選択されています。
このオプションを使用すると、コンピュータにインストールされている JRE を使用できるようにする設定をブラウザで有効にします。
たとえば、Microsoft Internet Explorer についてこのオプションを有効にした場合、オプション「<applet> に JRE <version number> を使用 (再起動が必要)」 (<version number> はコンピュータにインストールされている JRE のバージョン) が使用可能になります(このオプションは、「ツール」の「インターネット オプション」で「詳細設定」タブをクリックするとあります)。
また、Mozilla Family についてこのオプションを有効にした場合、使用しているブラウザが FireFox であれば、拡張機能 Java Console <version number> (<version number> はコンピュータにインストールされている JRE のバージョン) が「アドオン」リストに表示されます(「アドオン」リストは、メニューバーの「ツール」メニューからアクセスします)。
1 つのオプションしかなく、デフォルトで選択されています。「次世代のJava Plug-inを有効にする(ブラウザの再起動が必要)」。
このオプションが選択されている場合は、Java SE 6 update 10 で導入された Java Plug-in の実装が使用されます。このオプションが選択されていない場合、Java SE 6u10 で導入された Java Plug-in 実装より前のものが使用されます。
デスクトップにショートカットを作成するための、Java Web Start のオプションです。オプションは次のとおりです。
JNLP MIME タイプにファイルを関連付けできます。オプションを次に示します (ラジオボタンで、1 つだけ選択できる)。
4 つのオプションがあります。
Java Web Start を使用して起動された Java アプリケーションまたはアプレットは、クライアントコンピュータ上にインストールすることもキャッシュすることもできます。Java アプリケーションがキャッシュされる場合、Java Web Start はアプリケーション全体をキャッシュに格納します。アプリケーションは、Java Web Start がキャッシュを空にするときに、クライアントコンピュータから削除されます。Java アプリケーションがインストールされる場合、Windows のコントロールパネルの「プログラムの追加と削除」アプレットにアプリケーションのエントリが表示されます。
Java アプリケーションまたはアプレットでは、キャッシュとインストールのどちらを優先するのかを指定することができます。Java アプリケーションでインストールを優先するように指定した場合は、そのように促されます。デフォルトで、促された Java アプリケーションはクライアントコンピュータにインストールされます。クライアントコンピュータのデスクトップにショートカットを作成する場合は Java アプリケーションがインストールされるように指定することもできます。
これらのオプションはチェックボックスになっています。オプションは必要なだけ選択できます。デフォルトでは、指定されたオプションを除き、すべて選択されています。Java のセキュリティーオプションを次に示します。
「混合コード」オプションはラジオボタンになっています。選択できるオプションは 1 つのみです。詳細は、「特権付きコードとサンドボックスコードの混合」を参照してください。
署名付きのアプレットまたは Java Web Start アプリケーションが実行される前に、JAR ファイルの署名に使われた証明書をチェックして、失効しているものがないことを確認できます。すべての証明書をチェックすることも、アプリケーションのパブリッシャーからの証明書のみをチェックすることもできます。証明書が失効している場合、その証明書で署名されているアプリケーションの実行は許可されません。このチェックを無効にすることもできますが、それはお勧めできません。次のオプションのいずれか 1 つしか選択できません。
次のオプションは、証明書が失効しているかどうかを判断するために使用するものを示します。
「証明書失効チェックを実行」で「チェックしない」を選択した場合、この設定は無視されます。
これらのオプションはチェックボックスになっています。オプションは必要なだけ選択できます。デフォルトでは、指定されたオプションを除き、すべて選択されています。Java のセキュリティーオプションを次に示します。
2 つのオプションがあり、デフォルトでは両方がチェックされています。
起動するデフォルトブラウザの位置を指定します。